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2011年9月25日 (日)

君を想う(ルルユフィ)

ルルユフィ?な感じのルル独白モノです。

シリアスですよぉ。

ユフィも好きなんですが、ルルの障壁になっちゃったあたりが残念です。
想いはそんなに変わらないのに、アプローチが違うだけでぶつかっちゃうっていう人間の難しさを感じました。

はっ(`д´;;;)

しんみりしちゃった…。


ではでは、続きをどうぞw

(柊)

――――――――――――――――――――――――――

君を思うと最初に浮かんでくるのは楽しかったアリエスの庭園。

くるくると君は舞い、結い上げられた桃色の長い髪が弧を描き、ワルツを踏んでいるようだった。

思い出す感情は、甘いあまい恋心。

だけど次に思い出す情景は血の海に沈む君。

血に染まった君。

久方ぶりに会った君は幼い頃と何も変わっていなかった。
それが嬉しくもあり、羨ましくもあり、憎くもあった。


欲しいと思ったものを苦もなく手に入れていく様を、まざまざと見せつけられて、俺が欲しいと思ったものさえ奪い去った君。
そこに一辺の悪意もないことは知っていた。

そしてあの時、君は俺の心も手に入れていたのは真実。
ナナリーの理想である優しい世界に一番近かったのは、俺でもスザクでもなく君だった。


血染めのユーフェミア。


君は今、君を表すには正反対の呼び名で悪の象徴とされている。

ギアスという呪いによって血に染められた優しい姫。

だけどもうすぐ君は人々から悪名で呼ばれなくなる。
俺がそれを上回る。


悪逆皇帝ルルーシュ。


それが次の世に広まる皇族の名。

散り逝く者へ捧げるレクイエム。


「陛下。破壊の準備が整いました」


振り返れば表情を無くしたナイトオブゼロ。
Cの世界へ通じる道は、ここペンドラゴンが最後。
ここを破壊した後、本格的にゼロレクイエムが始まる。

哀しみの連鎖へ鎮魂歌を奏でよう。

君にも届きますようにと祈るばかり。

「…さようなら」

小さな風に言葉を乗せて、黄昏の間を後にする。

言の葉を載せたそよ風は緩く弧を描いて上空へと昇ってゆく。

黄昏の間へ続いていた重厚感のある大きな扉が、ゆっくりと閉まっていく。

「陛下、お早く」

その様に釘付けになっていると、王の騎士が先を促す。

「…わかっている」

促された道の先には優しい世界を創るための蕀の道。

これで最後だと誰にともなく言い訳をして、もう一度振り返る。
閉まりかけた扉の隙間から見えたのは揺れる白いドレスと桃色の髪。

(貴方って、本当に無茶ばかり…)


驚きのあまり目を見開く。
その間にも扉はゆっくり閉まっていく。
君の笑顔が眩しくて、瞬きする間も惜しく扉の隙間から黄昏を見続ける。


(…無理はしないでね)


重く低い扉の重なる音色を残して世界は閉じられた。


ありがとう…


言葉にはせずに呟いて、先に立つ騎士の元へと足を向ける。
毅然と歩き始めた王の一歩後を騎士は続く。

「奏でよう。全ての者への鎮魂歌を」

「イエス・ユア・マジェスティ」


君にも、きっと聴こえるだろう…。


(END)

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