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2011年9月12日 (月)

祝2011年

2011年1月1日に執筆したものです。
ジノって柊の中ではオイシイ人って認識です。

文中でお酒飲んでる表現があります。皆さんほぼ未成年ですが、ブリタニアだし!?

そこは目を瞑ってくだされ・・・。

(柊)

―――――――――――――――――――――――

新年を祝う声が遠くから聞こえ、見ているテレビではカウントダウンに合わせて曲を奏で終えた奏者達が誉め讃えられていた。

「明けまして」

声を掛けられ隣を見やれば優しい笑顔で微笑んでいるスザクがいた。
恐らく自分も、同じような顔をしているのだろうと考えながら応える。

「おめでとう、スザク」

そして、どちらともなく顔を近付けていく。
唇が触れ合うまでもう少し…

「あっけおめ~♪」

ノックもなしに上機嫌な声と共にドアが勢いよく開かれた。
相変わらずイレギュラーに弱いルルーシュはスザクと距離を取ることに必死だ。
方やスザクは忌々し気に舌打ちをしながら邪魔者を睨み付けた。

「ノックもなしに部屋に入るなんて、貴族とは思えないね、ジノ」

攻撃的な発言をされてもウサ耳をつけ、シャンパン片手に上機嫌なジノは気にしていないのか、はたまた馬の耳に念仏か、ずかずかと部屋に侵入を続ける。

ルルーシュとスザクはドアを背にベッドに座っているため、ジノは必然的に2人へ背後から近付く形になった。
後一歩で手が届くという距離でジノはピタッと止まる。
と、いうか止まらなければ喉元に突き付けられた剣で死ぬところだった。

「背後から近付かないでって言わなかったっけ?ジノ」

スザクは振り向いた姿勢で剣を構えたままにっこりと微笑む。

(い、いつ抜刀したんだ!?そもそもどこから剣出したんだお前!今は学園の制服じゃないのか!?
と言うか笑ってない!目が笑っていないぞ、スザク!!)

ひぃっと慄いているルルーシュを余所に良いムードを邪魔され笑顔のまま険悪な雰囲気を醸すスザクと酔っ払いジノの攻防は続く。

「2人きりで新年を祝うなんてずるいぞ~」

剣を突きつけられた事に関して、特に意に介さないのか、ジノは酔っ払い特有の巻き舌気味な発音で別の文句を垂れた。

「僕達は親友なんだから良いだろう?弁えて部屋から出ていってくれないかな?」

にっこりと破顔するが、やっぱり目が笑っていない。

「何を言うんだ、スザク。弁えてるぞ、私は」

偉そうにグラスを持っていない方の手を腰に当てて胸を張る。
もう少しで剣先がプスッとジノの胸に刺さりそうだ。

「私はスザクの同僚なのだから、一緒に新年を祝ったっていいじゃないか。ねぇ、ルルーシュ先輩?」

「へ?」

酔っ払いの矛先が自分に向かうとは思っていなかったルルーシュは情けない声を発した。
ルルーシュの計算機以上に処理能力の高い頭脳はイレギュラーに対応しきれていない。

「それに先輩とも祝いたいんだ、私は」

焦点の合っていないジノと目が合い、ルルーシュは一瞬思考ごと固まった。
その隙を逃さなかったジノは点いたままのテレビを指差して叫んだ。

「お!陛下~!!」

(何だとっ)
(確か陛下の演説は予定されていなかったはずだけど…)

思う所のある2人はテレビに視線を向けたが、それこそジノの思う壺。
あっという間にルルーシュの痩身はジノに包まれてしまった。

「あ~、やっぱり先輩いい匂い」

「ほわぁぁぁっ!!」

新年早々、情けない絶叫がクラブハウスに響き渡る。
テレビを見たままスザクは呟いた。

「…本気で死にたいみたいだね」

その翌朝、ウサ耳を着けたジノがクラブハウスのバルコニーから逆さ吊りになっている写メが、アーニャによって記録された。


END

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